ジャニオタ出身ムビナナ出新規のその後

 

5月20日から始まった『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』が遂に千秋楽を迎えた。

 

この4ヶ月間、本当に充実していた。

最初は流行りの映画を観に行くぐらいの軽い気持ちで映画館に足を運んだんだけど、見事に曲の良さに虜になった。

毎週のように映画館に通ったし、別界隈の現場に参戦するために東京に遠征しているのにわざわざ東京の映画館でペンライトを振ったりもした。

千秋楽ウィークのチケット戦争に見事勝利した後に数えたら、DAY1を17回、DAY2を15回の計32回行っていた。

ジャニーズの自担が主演を務めた映画でもこんなに観に行ったことはない。

とにかく何度も行きたくなるだけの魅力があった。

 

ムビナナだけではなく、アイドリッシュセブンというコンテンツそのものも好きになった。

メインストーリーを読了する。イベントを走り、イベストを読む。円盤を買って声優さんが歌って踊るライブを観る。通るべき道の半分ぐらいは多分通った。

初めて迎えた各グループの記念日や周年イベントで浴びた、供給に次ぐ供給。

情報の洪水が過ぎる。追っても追っても追いつかない。

正直アイナナに出会ってから毎日寝不足で仕方ないけれど、そんなこと気にならないぐらい楽しい日々を過ごしている。

 

私はムビナナ出の新規だが、そういえば沼落ちブログを書いていなかった。

当時のことを思い出しつつ、気持ちの整理も兼ねて備忘録的に残しておこうと思う。

 

プロフィール

HiHi Jets(井上瑞稀くん)、King&Prince(永瀬廉くん)のオタク

・アイナナ知識はジャニーズ垢フォロワーの受動喫煙程度

・声優さんはちょっとだけ知ってる

 

ATTENTION

・ジャニーズの話をめっちゃする

・核心には触れてないと思うけど、若干ネタバレがある

 

 

▶ 目次

 

 

ムビナナ初見~沼落ちの記録

 

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2023年5月20日、全てはここから始まった。

別の記事にも書いたんだけど、ちょうどこの辺ってKing&Princeから3人抜ける直前の時期で。

家に引きこもってても事実を受け入れられず死んでしまいそうなので「何か別のことしてあまり考えないようにしよう」と思って、その時目に入ったのがちょうどフォロワーがツイートしていたムビナナだった。

この後丁寧に各公演についての解説のリプを貰い、翌日DAY2の舞台挨拶つきに参戦することになった。

 

 

その時の感想がこちらになります。

 

軽い気持ちで軽装で参戦したら思いの外曲が良くて刺さりまくって、メモ取りたいのに筆記用具がなくて、咄嗟に腕にアイライナーで感想をメモったの、未だに自分でもツボってる。ウォータープルーフだからなかなか落ちなかった。

 

まず刺さったのがササゲロのトンチキ感。

こんな様子のおかしい曲をジャニーズ以外で聴けるんだとキャッキャしてしまった。

最初のピーーーで次の曲を察したオタク達の悲鳴にビクッてなったことと、「俺は重いぜ?」の御堂虎於と「なんてね」の棗巳波に会場で特大悲鳴が上がっていたのを覚えている。そらそう。

 

あと激情とRe-raiseも良いなーって思った記憶がある。

激情がKAT-TUNのライブぐらい火柱上がってて、めちゃくちゃ景気良くて嬉しかった。

アニソンっぽさがなくて、普通にJ-POPとして耳馴染み良い感じの曲が多くて好きだなって思った。

 

今でこそImcomplete Rulerが物語のキーになる神曲だと分かるが、当時の私の感想は

「さっきの曲めっちゃ良かったなー…あっ赤い子出てきた。違うグループだよね?ユニット曲までしてくれるの?福利厚生凄いなー。それにしては落ち着いた曲だな。他のユニットどんな感じなんだろ…あっ終わった!?IDOLiSH7出てきた!?そうなんだ…いやでも悲しそうな顔してるしこの2人の関係性が只事じゃないのは分かる…」

こいつ、何も分かってない。

 

 

この後特典冊子を読み、七瀬陸と九条天が生き別れの双子であること、和泉一織と和泉三月が兄弟であることを知った。

これはなんか面白いかも…と思い、公式サイトやpixiv大百科を見て大体のプロフィールを頭に入れた。

 

 

そこから1週間後の5月28日、せっかくだからDAY1も行くか…と思って再び映画館に行った。

 

 

この時King&Princeはメンバー脱退済み、2人きりの活動が始まった頃だった。

5人じゃなくなって寂しい気持ちと、2人で守ってくれてありがとうの気持ちが混在して心がぐちゃぐちゃになっていた頃。

 

この日、初めてRESTART POiNTERを聴いた私は大泣きした。

 

ふせったーの再放送になるんだけど、

「叫びたくてちょっと怖くて だけど踏み出せるハズだろう?」

「Fly high! だから信じている 思うままに駆け抜けろ」

この2つの歌詞が耳にスッて入ってきて、King&Princeの曲と重なって涙が止まらなかった。

 

詳細は割愛するけど、King&Princeの楽曲、特に5人後期の曲は、聞き手を肯定してくれる内容の曲が多い。

誰でも何にでも挑戦したっていいし、疲れたら休んでまた走り出せば良い。

それらの曲と同じように、「私が行動するということ」そのものに対して背中を押してくれるような歌詞が多かったなと感じた。

 

普段曲を聴く時、私は歌詞が全然入ってこないタイプで。

曲自体のかっこよさで善し悪しを判断せざるを得ないことが多いんだけど(だからバラードとかラップとか歌詞主体のジャンルが苦手)、DAY1のIDOLiSH7の曲はどれも歌詞が脳内で咀嚼できるぐらい自然に耳に入ってきて、なんというか感情に直結してくるように感じたのをよく覚えている。

何度も繰り返し聴いた曲じゃなくて、今日初めて聴いた曲なのに。

 

TOMORROW EViDENCEでもグッと来た。

「だって君と見たいんだ どんな季節さえ超えた未来を!」の歌詞が刺さった。

アイドル側が君(=私)に目を向けてくれるような歌詞に弱い。

私たちはアイドルのことを見てるけど、向こうも私たちのことが見えてるよって言ってくれている気がして。

 

あとPieces of The Worldがめっちゃジャニアイだった。

白の衣装を着たたくさんの人が踊るので。

レインボーアリーナの0番に立つ七瀬陸、何も知らない私でも感慨深かった。

 

DAY1を観て、私は完全にIDOLiSH7の虜になった。

久しぶりに「この人達のこともっと知りたいかも…!」とドキドキする感覚を味わった。

 

 

 

私の沼落ちポイント

 

94分の映画が2本、たったそれだけのことだ。

それなのに、何故ここまで好きになってしまったんだろう、と自分でも不思議に思っていた。

 

色々考えてみたんだけど、結論としてはタイミングと現場としてのクオリティにあるのかなと思った。

 

 

タイミング

 

私はKing&Princeから3人脱退して2人残る体制に移る過程で、ちょうどアイドリッシュセブンに出会った。

 

他の先輩マネさん達も仰っていたけど、DAY1はこれまでの彼ら自身やファンとの軌跡を振り返るセトリ、DAY2はシンプルに曲の攻撃力で殴るセトリだと思っている。

 

メインストーリーを全部読んだ今だから言えるけど、特にDAY1のセトリはハッキリ言って初見の人間に全く優しくない。

個人的には、DAY1のセトリは今まで応援してきたファンのために用意されたセトリで、新規が入り込む隙なんて1ミリもないように感じた。

 

それでも、初見で何も分からないながらも、彼らの軌跡が透けて見えた。

16人とそのファンの間に、確かに絆が存在するのを感じた。

 

それが、King&Princeが歩いてきた道や自分との思い出にピッタリ重なった。

自分が見てきた彼らを投影したかのようなアイドリッシュセブンというコンテンツが、するりと私の心の穴に入り込み、すっかり拠り所になった。

 

心の拠り所にするのであれば、ジャニーズ事務所の別のグループや、スタダやLDHのアイドルでも良かったはずだ。2次元であれば、同じアイドルコンテンツのあんスタやうたプリでも。

それなのに私がこのタイミングでここまでアイドリッシュセブンにハマったのは、出会ったタイミングが奇跡だからで。

 

奇跡というより最早運命だったと言っても過言じゃない気すらしてる。

私たちはきっと出会うべくして出会った。

 

 

 

現場としてのムビナナ

 

「流行りの映画行くかー」ぐらいの気持ちで行ったムビナナだが、気付いたら自分の中で"コンビニエンスな現場"ぐらいの立ち位置になっていた。

 

だってみんな、ペンライト振るの好きやろ?

 

私はペンライトを振るのがめちゃくちゃ好きだ。あの「まわりの人に合わせて一体感を出さなきゃ!」みたいな感じ、なんか体育祭のダンスとかと同じ気持ちになる。

いーち、にーい、って振るか いち!にい!って振るかの違いもあるし(これ文字で伝わる?4分音符と2分音符みたいな感じ)、JourneyやWFWみたいにみんなで踊れる振り付けがあるのも良い。

普通に振るだけなんだけどモンジェネの「ジェネレーションを君と」のところみたいに音ハメみたいにしてペンライトを振るのも好き。

あと自担のパートでペンライト(4~8本)を頭の上で8の字に回すやつ、THEペンラ芸!って感じで景気が良くてめちゃくちゃ好きなんだけど一体何なの?この界隈特有なのかな。

 

ジャニーズのコンサートにおけるペンライトって「私はあなたを応援しています」っていう意思表示の意味合いが強いと思ってる。

ムビナナ(というかアイナナ現場?2次元コンテンツがベースの現場?)は、それに加えてパフォーマンス感があって、見てて面白くて好きだった。

 

ジャニオタの場合、グループにもよると思うんだけど、アリーナではうちわを掲げ、スタンドでは双眼鏡を覗くのに忙しいので、公式の振り付けがある曲以外はそんなにめちゃくちゃペンライトを振らない気がするんだよな。

 

あとこれはかなり特異だと思うけど、私は現場の空気感や、そこにいるオタク達のことがかなり好きだ。

そのアイドルやコンテンツのことが好きな人しかいない空間。各々が自分の好きな人やものを「好きだ!」と声を大にして言える空間。自分もそれを好きでいていいのだという安心感。

行き先はたかが映画館だけど、このためにオシャレしてくる人がいたり、友達と「楽しみだねー!」ってワクワクしていたり。

こんなハッピーな空間がこの世に存在するのか?ってぐらい大好き。

声こそかけないけれど、心の中でずっと「楽しいよね~私も楽しい~!」とまわりの人に念を送っている。行動に移してないからセーフだろ。

 

 

 

沼落ち~その後

 

前置きが本編みたいになった。

まあ沼落ちブログだし良いよね。

 

ムビナナで綺麗に沼落ちした後、メインストーリーを読んだ。

 

ジャニオタの自分にとって、メインストーリーの内容は残酷以外に表現のしようがなかった。

芸能界の厳しさや、ファンの想いをアイドルがどう捉えているか。派閥、攻撃、墜落、再生。

変わりゆく環境の中で、それでも変わらずその姿を見せようと奔走する16人の姿に心を打たれた。

 

例えば、2部4章4話で百が言った「アイドルを苦しめるのはいつだって、好きの感情なんだよ」の言葉。

身に覚えがありすぎて、「私の行動は果たして自担たちを苦しめていなかっただろうか」と少々悩んだりもした。

それでも私たちの好きの感情を許して、私たちの声に耳を傾けて応えようとしてくれる姿には頭が上がらない。

 

特に私の心を揺さぶったのが、九条天という人間である。

(ただ自担にはならなかった。理由は後述)

 

これも後述するんだけど、九条天は私の自担である井上瑞稀くんに凄く似ている。

見た目やアイドル論もさながら、ストーリーで描かれている彼の心境の移り変わりみたいなものは、そっくりそのまま「これ私が知ってる感じかも…」と感じた。

(大前提、私はアイドル達がいつ何をどう思ったかなんて知る由もない。YouTubeや雑誌で彼らが語る情報に脳内で補完を加えているだけにすぎない)

 

1部17章4話、最初は「ビジネスパートナーに友情なんて必要なかった」と零す九条天。

何故なら、メンバーに何かあった時に心が痛んでしまうから。

辛くなるぐらいなら、いっそ最初から友情なんて存在しない方が良い。九条天は孤独を選択した。

瑞稀くんもまた様々な出会いと別れを繰り返し、一度はあの世界で1人で戦うことを選んだアイドルだった。

 

それが段々メンバーのことを友達と認め、甘えた姿を見せるようになった。

ここも同じ。一度は1人で戦うことを選んだ瑞稀くんが、いつかのコンサートでの最後の挨拶で、他のメンバーについて「この4人じゃないとダメなんです」と語った。

 

永遠なんてない。

それはメインストーリーでも度々取り上げられたし、ジャニオタの私も嫌という程分かっている。

突然の脱退や解散なんて全然有り得るし、気付いたら事務所が泥舟だったので。

自担がずっとアイドルとして表舞台に立ち続けてくれる保証なんてどこにもないし、彼らの人生を私たちが決める権利なんてあるはずもない。

 

それでも私たちの脳内にその姿を焼き付けて"永遠"にするために、彼らは今日もその輝きを提供してくれる。

 

ムビナナで透けて見えたものとはまた違うけど、まるで私が好きな人達の軌跡をそのままなぞっているかのようなストーリーを読み、時々心がボロボロになりながらもしっかりと感動させてもらった。

 

 

 

推しを語る

 

アイドリッシュセブンを好きになって、自分の人生がかなり変わった自覚がある。

特に私を変えた人のことを書き残しておく。隙自語祭り。

 

 

和泉一織

 

今まで「私って和泉一織のこと好きかも」などネタに走る発言をすることで何とか正気を保っていたが、この際だから正直に言わせてもらう。

私は彼のことが好きだ。

何でも器用にこなせるしクールキャラの皮を被っているけど、実は年相応の弟気質で可愛いものが好き。不器用な彼のことが愛おしくて仕方ない。

未だに少し恥ずかしくて名前を口に出そうとしたらヘラヘラしちゃうし、こんなド新規の私が青色のペンライトを振っていることに不安になるけど、これでも最近は一織担としての自覚が芽生えつつある。

 

勉強もスポーツもできて、頭の回転が速くて物事を俯瞰的に見ることができる。

きっと望みさえすれば何者にでもなれる。

大学受験をして良い大学を卒業できるだろうし、就職活動をすれば引く手数多であろう彼が、17歳というこの先無限に進路がある年齢で、それでもアイドルに拘る理由がずっと分からなかった。

 

けれどストーリーを読み進めるうちに、先輩マネージャーさんの解釈を読み進める度に、"彼が守りたいと思ったもの"の存在を強く感じた。

自分にしかできないプロデュースという役割。

"One for all, All for one"の関係性。

みんなで作る物語。

遅れてやって来た青春。

大変なことなんて当然のようにあるだろうけど、楽しくて仕方ないだろうなと思う。

こんなの簡単に手離したくないに決まっている。

 

私は"不器用な天才"に強く惹かれる。

更には、不器用なキャラがまわりの人間の言葉や言動を支えに成長し、最強になるようなストーリーが好きだ。

推し金太郎飴か?ってぐらい、今まで好きになったキャラは大体同じような性格をしていた。

 

和泉一織も例に漏れず"不器用な天才"だと思う。

パーフェクト高校生を自称するぐらい何でもできるのに対人関係だけが異様に苦手で、ズバッと言って反感を買うようなこともあれば、相手によっては自分の気持ちを伝えることにも臆病になってしまう。

そんな彼が、IDOLiSH7での活動を経て自分のやりたいことを見つけ、思い切って自分の気持ちを伝えることができた。

その成長物語に分かりやすく感動してしまった。

 

アイナナにハマったことを伝えた時、私のことを知る人達に「好きなの九条天でしょ?えっ和泉一織なの!?意外だね!?」って言われまくったけど、理由を言うと全員納得したように「あー」「なるほど」と言っていた。

好みの一貫性があり過ぎる。

 

この記事を書くにあたり自分のツイートを遡っていたんだけど、1部3章を読み終えた時点で「和泉一織っていう人かわいすぎる」とツイートしていたので相当素質(?)はあったのだと思う。

 

そこから明確に自覚したのは4部5章3話の陸くんにファンサをするところ。

普段真面目な人間が見せる茶目っ気に、「BANG!」のファンサ通り見事に撃ち抜かれた。

お前が撃たれてどうするんだよ。そういう場面じゃないだろうが。

人間って誰かのことをかわいいと思い始めたら終わりなので…その瞬間から全ての言動をかわいいと思い始めてしまうので…。

 

極めつけは5部13章の、自分がIDOLiSH7をプロデュースしていることを三月くんに言うシーン。

パーフェクト高校生が見せる不器用さに心がギュッとなって一気に落ちた。

 

最近配信された8周年の特ストでもそうだったけど、年々その言動や表情(見えないけど)が柔らかくなっていくところを見ると、安心と嬉しさが込み上げてくる。

 

彼のことを気になり始めてから、自分の中で認識できる色が1色増えたような気がする。

青いものを見つけたら写真を撮ったり、服やネイルを選ぶ時に青色を手に取ってみたり。

更に何故か自分磨きのモチベーションにも繋がっており、普段着ない系統の服に挑戦したり、時間をかけてヘアアレンジを頑張ってみたり、デパコスのスキンケアに手を出したり、とにかく色々やっている。本当に何で?
完全に現場前のアレである。毎日がめちゃくちゃ楽しい。

 

これからも自慢の自担です。

 

 

九条天

 

ムビナナを初めて見た時、「あっ私は多分この人のことを好きになるんだろうな」と直感的に思った。

 

彼は私の自担であるHiHi Jets井上瑞稀くんにとても似ている

中性的な容姿と透明感のある歌声。

頭から指先つま先まで気を抜かないところ。

負けず嫌いでストイックなところ。

ファンを第一に考えて感謝の気持ちを伝えてくれたり、パフォーマンスできちんと返してくれるところ。

「自分は商品である」と割り切り、ファンが求める"アイドル九条天"を自己プロデュースして創造し、提供しているところ。

消費される者としての自覚があるところ、そうしてまでファンのことを想っている、もしくはそうありたいと願うだけのアイドルとしての覚悟があるところ。

 

ここまで似た要素が揃っているのに私が彼に対してそこまで重症にならなくて済んだのは、ストーリの都合上ではあるが私が"IDOLiSH7のマネージャーという立場から"彼らの裏側を知ってしまったからだと思う。

 

私は九条天のアイドルとしての在り方のようなものを心酔しているが、じゃあその正体を暴きたいか、素の部分も見てみたいか、と言われると全くそうではない。

彼が努力して創造してこちら側に提供してくれているアイドルとしての側面を、私はファンの一員としてそのまま素直に受け取りたい。

「どんな九条天でも素敵」だなんて絶対言いたくない。

それは彼の努力に対する否定であり、とても失礼なことだと思うから。

 

だから九条天は私にとって自担ではないし、裏側の部分・素の部分を見たくないなって気持ちがほんの少しだけある。

 

私がもしアイドリッシュセブン世界線にいたら、間違いなくTRIGGERの九条天のオタクをしていたと思う。

量産の強そうなオタク達にビビりながらもひっそり全通し、公演の度に怪文書(ファンレター)を送るモンスターになっていたに違いない。

今ぐらいの距離感がちょうど良いのかもしれない。

 

とはいえ"自担ではない"だけなので、今後もパフォーマンスにはしっかり沸くしかわいい言動には「かわいい~!」って積極的に言っていきたい。

 

DDじゃないです。いや本当に。

 

 

七瀬陸

 

結局フレフレが好きなんじゃないですか?それはそうなんですが…

 

この世には、"何かを背負う瞬間とてつもない輝きを放つアイドル"というものが存在する。

 

アイドルグループを応援したことがある人なら、大体イメージが掴めるんじゃないかと思う。

かく言う私も、初めてムビナナを見た時に直感的にHiHi Jetsの髙橋優斗くんと同じものを感じた。

現在のジャニーズJr.の先頭に立っていて、今年のドーム公演では200人のセンターを飾った人。普段はアホの男子感が強いんだけど、いざステージに立つと時折驚く程綺麗な表情を見せる人。

 

七瀬陸もまた"背負う側"の人間だと思う。

彼自身の覚悟や兄への気持ち、IDOLiSH7のセンターという役割、ファンの声…書ききれない。

何も背負っていないアイドルなんていないと思うけど、それにしても彼はいつも大量の"何か"を背負ってセンターに立っている。

 

そんな七瀬陸が「できるよ!」って言うからこそメンバーも何でもできる気がするし、ファンは彼を「喜ばせたい」「悲しませたくない」と感じ行動する。

メインストーリー中で"訴求力"と呼ばれているものの正体だと思う。

 

ただ、七瀬陸は孤独なセンターではない。

奇数人なのに彼を挟んでシンメがつくわけでもないし、固定センターではあるけど彼の隣には大体和泉一織がいるフォーメーションが多い気がする。

彼のまわりにはいつも人がいて、その人たちは笑顔を携えている。

 

絶対にセンターを1人にさせないグループ、それがIDOLiSH7だと解釈している。

それは「誰も置いていかない」がコンセプトの七瀬陸に対して他のメンバーから還元されたものなのかもしれないし、この辺がIDOLiSH7の暖かさやストレートさに直結してくるのかななんて思う。

 

また、彼のアイドル性は天性のものだと感じる。

ファンに見せる姿に、裏表が全くない。

九条天が提供するのが彼が創造した何かであるならば、七瀬陸が提供しているのは彼自身だと思う。

何言ってるか分かんなくなってきたけど、ジャニオタだったら多分言いたいこと分かるよね!?

 

結構何を言ってるか分からなくなってきたのでここで止めるけど、要は圧倒的センター力に殴られたって話をしたかったのでした。

 

 

増田俊樹

 

登場人物と同列にすな。

なんか気付いたらめちゃくちゃに刺されてた。

 

一応アイナナに出会う前から存じ上げてはいた。

「この人が増田俊樹…!」と初めて認識したのは確か月スタの2023年4月号。エレメントの時。

この時から「顔めっちゃ良いけど様子がおかしい人だな…」と思っていた。

 

その後ムビナナの舞台挨拶にも何度か出られているのを見たけど、感想としては変わらず「顔めっちゃ良いけどすごい静かだし、口開いたと思ったら様子がおかしいな…」って感じだった。

 

初めて「あっこれヤバいかも」と思ったのはOp.7の円盤を観た時。

もう冗談抜きに普通にメロメロになってしまった。私が何か悪いことする前に早く始末した方が良い。

この時ほど増田さんの本業がアイドルではなく声優であることに感謝したことはない。

こんな人ジャニーズとかにいたら破産してた。

 

九条天の部分でも書いたけど、私は裏面を見せないアイドルが好き。

その人が創り上げたもの自体を楽しみたい。

 

私は、和泉一織役の増田俊樹、特にオプナナ円盤の彼を見た時にそれを強く感じた。

 

そもそもの話、私は「声優のライブ?声の良いおじさんが歌ってちょっと踊るだけやろ?」とめちゃくちゃ斜に構えた態度を取っていた。

それがアイナナのライブ円盤を観て、考え方がまるっと変わった。

いるんだよ。そこに。本人が。

 

声優さんたちがキャラを分析・解釈して「このキャラはこういう動きをするだろうな」って考えた結果だと思う。

音声と映像の乖離がない。「口から音源」というのはよく使われる表現だけど、それに合わせても映像が不自然にならない。

 

あとアイナナだと衣装がかなりキーになってる気がする。

全くコスプレじゃない。普通に衣装。

フォロワーに衣装の資料集を見せてもらったことがあるんだけど、なんというか質が良いの一言に尽きる。

造りがめちゃくちゃ凝ってるし、見えないところにもちゃんと細工が施されててびっくりした。

 

大前提アイナナのライブは完成度が高い。キャラがそこにいる。

それでも、例えばMCの時や最後の挨拶の時、いわゆる"中の人"が見え隠れすることはある。

(これが良い悪いの話じゃない。中には声優さんが好きで参戦されている方もいらっしゃると思うので)

 

でも和泉一織は別格だと思った。

増田さん本体が全く透けて見えない。

 

出てる円盤は大体見たんだけど、年々そのクオリティが上がっているのを感じた。

オプナナの時なんてBMIまで揃えていたらしい。変態すぎる。

 

歌(歌い方や発音)やダンスは勿論なんだけど、細かいところに和泉一織が"いる"。

スタトロに乗ってファンサする時にうちわ全然読んでくれないところ、MCの時に端っこで大人しくニコニコしたり静かにリアクションしたりするところ、カメラに抜かれてるのに目を逸らすところ、全部和泉一織がやりそうだなって思った。

頭を抱えた。

 

フォロワーの先輩マネさんに教わったんだけど、CUT2020年4月号に声優さんのインタビューが載っている。

そこで彼は「観客の夢を壊さないために役に寄せている」といった内容のことを語っていた。

この考え方とそれに伴う行動が、増田さんが導き出した「役を演じるということ」に対してのアンサーだということに、シンプルに感動した。

 

あとラジオやニコ動の番組を聴いて思ったのが、増田さんの話し方や考え方が好きだということ。

 

増田さんって、思考のプロセスが見えるような話の組み立て方をする。

自分の主軸が1本バンッとあって、それに伴う手札をいくつか持っていて、そこからトピックに向けてそれらを並べていくような印象を受けた。

 

今はこんな感じの温度感で、これ以上重症にならないように結構薄目で見ている部分がある。

でも万が一これから現場なんか入ったら死んでしまうかもしれない。

私が転がり落ちる過程をどうぞ見ていてください。

 

 

 

これからのこと

 

こうしてズドンと沼落ちし、和泉一織という人間を自担とし、今に至る。

 

アイドリッシュセブンは8年もの歴史があるコンテンツである。こんなぽっと出のオタクが全てを理解できるなんて到底思っていない。

ただ、新規は新規なりの楽しみ方があると思う。

何せ8年分だ。履修すべきことなんて山ほどある。

1度きりの新規、自分なりに楽しくオタクしたいな。

 

やりたいことでもまとめておくか…

 

 

メインストを復習&サイストを読み進めたい

最初の方で何も気付かずに読み飛ばしてしまった部分がある気がするので、それぞれのキャラクターが分かった今の状態でもう一度読み直したい。

サイドストーリーや劇中劇も読んで先輩マネさんの話に混ざりたい。
時間が何時間あっても足りない気がする。

 

現場に行きたい

オタクなので現場に行ってナンボだと思っている。

グループ単独現場も行きたいし、もしナナライなるものがあるとするならば是非行ってみたい。

円盤で何度も観たあの感動を、絶対に現地で体感したい。

米粒みたいな出演者を見てキャーキャー言いたい。チケットがご用意されるかどうかは置いておいて。

アイナナの現場は勿論、アイナナを通して知った声優さんの現場にも行ってみたい。
最初に行くとしたら朗読劇かな~。

 

友達を増やしたい

これもう本当に~!
ずっとムビナナぼっち参戦だったんだけど、痛バとかモンちゃんとか持ったかわいい子たちが一緒に参戦してるのがめっちゃ羨ましかった。

大人になってからの友達といるのって楽しいんだよな。同じクラス/職場の組織的な繋がりよりも、趣味とか好きなものを通じて繋がって会話ができるから。

フットワーク軽めでいきます。対戦よろしくお願いします。

ちなみにG4Y名古屋参戦します~!いぇい!(小声)

 

 

 

改めて『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』千秋楽おめでとうございます。

今後とも16人の活躍を楽しみにしています。

 

 

おわり。